住宅地盤相談室に寄せられたご相談内容 No.76
相談内容
現在、購入を予定している木造3階建て建売住宅(建築済み)があります。貴社のスウェーデン式サウンディング試験の結果、「3t/m2仕様基礎に地業補強を施すことで支持可能」とありましたが、建築確認申請図面では、べた基礎(150mm、シングル配筋)・捨てコンクリート(20mm)・割栗(120mm)となっています。地業補強が施されているかどうかは、どこから読みとったら良いのでしょうか?
回答
- 地業補強とは、基礎の根切底(基礎の接地面からさらに割栗を敷くために掘り込んだ部分)を十分に転圧・締固めすることを言います。
- それが仕様書や図面に明記されるわけではなく、通常でも行われている作業を念入りにやるのが望ましいという程度のことであり、それをやらなければ沈下が過度に増加するというような軟弱層は確認されていません。
- ただし、地形の変化点にあたるため、地盤のバランスが悪い可能性があるために、根切底の状態を均一化することが推奨されているのだと考えられます。
- 木造3階建であれば、建築確認申請に構造計算書が添付されているか、完工後の検査済証が発行されているかをチェックするのが重要です。
【 お願い 】
ご相談の事案に対する回答は、限られた情報によって推測される所見であることをご承知ください。
したがって、この回答を直接的に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。