基礎仕様の選定フロー
参考1 住宅金融公庫「工事共通仕様書」に記載されている基礎形状
参考2 ベタ基礎の取扱い方
- ベタ基礎は、建物にとっても最も有害な不同沈下を、均等化する作用があります。
- しかし、不同沈下対策として有効なベタ基礎にも、以下のようなデメリットがあるので、採用する際には注意が必要です。
ベタ基礎は沈下を抑止する基礎ではありません。布基礎よりも基礎の自重が大きく、基礎から発生する地中応力が地中深くまで及ぶため、むしろ沈下量は布基礎に比べ増大します。すなわち、軟弱層が厚く分布する場合には総沈下量が過大になることを想定して、基礎とポーチなどとの絶縁、地中埋設物などの変形・破断に配慮が必要です。
ベタ基礎が沈下を均等化するためには、基礎の直下で軟弱層の層厚が急変していないことや、瓦礫などの異物が基礎に接触していないことを確認する必要があります。地盤のバランスが悪い場合には、ベタ基礎であっても不同沈下を誘発することがあります。