タイガーパイル工法
高性能ハイブリッドコラム
タイガーパイル工法
段付鋼管を芯材としたソイルセメントコラム工法
一般財団法人 日本建築総合試験所:GBRC 性能証明 第06-12号 改4
タイガーパイル工法の特長
摩擦力が大きく優れた支持力
- タイガーパイル工法は、鋼管杭工法の安定した材料強度とソイルセメントコラム工法の大きな摩擦力を合成させることにより、ソイルコラムセメント工法の短所であるコラム強度のバラツキを鋼管が補い、鋼管杭工法の短所である小さな摩擦力をソイルセメントコラム工法が補うことで、両工法の短所を打消し、高い支持力を発揮することができます。
良好な品質を確保
- 芯材に使用する鋼管は、一般的に使用されている冷間製造の鋼管ではなく、熱間製造の鋼管を使用しており、製造ラインにて段付の鋼管を製造し、付着力の増大を考慮した鋼管として利用するものです。
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安全性の比較
ソイルセメントコラムは、杭頭部周辺に応力が集中するため、固化不良や土塊があると杭自体が崩壊してしまうのに対し、タイガーパイルは、芯材効果により応力集中を防ぐと共に、芯材全体で支えていることから一部に固化不良が生じた場合でも影響を回避できます。 -
腐植土地盤における適用性
腐植土による固化不良が発生する地盤の場合、ソイルコラムは強度を保てないため設計出来ないのに対して、タイガーパイルは芯材の摩擦力(付着力)が大きいため、芯材の材料強度(73.3~178kN)および腐植土部分を除いた支持力の小さい方まで設計考慮することができます。
優れた環境性能
- 高支持力化に伴い、施工長の短縮が可能。製造時、Co2の発生量の多い鉄やセメント系固化剤の使用量を大幅に減少・施工時の発生残土量および施工設備の排ガスについても大幅に減少することが出来、環境に配慮した工法です。
軟弱地盤でも計画可能
- 非常に軟弱な地盤での載荷試験を実施し、適用地盤の範囲を拡大することが出来たことで、あらゆる地盤に対して計画が可能になりました。
地震時に対する抵抗力が向上
- ソイルセメントコラムは圧縮力には強い材料ですが、曲げ力、せん断力には非常にもろい材料なため、段付き鋼管を入れることにより地震時に発生する曲げ力、せん断力に対して大幅に性能が向上しました。
適用範囲の拡大に伴い実用性が大幅に向上
- 新タイガーパイル工法では、段付き鋼管にφ114.3mm材が追加され、ソイルセメント径にφ500mmとφ600mmが追加されたことにより、支持力性能が大幅に向上しました。より幅広い建築物や工作物に対して適用可能となりました。
タイガーパイル工法の適用範囲
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適用する地盤の種類
先端地盤 : 砂質土地盤(礫を含む)および粘性土地盤
周囲の地盤 : 砂質土地盤(礫を含む)および粘性土地盤 -
鋼管長
最大鋼管長:8.0m
最短鋼管長:0.5m -
適用する建築物の規模
階数:地上3階以下
基礎の設計接地圧:300kN/m2以下 -
適用する工作物の規模
基礎の設計接地圧:300kN/m2以下
擁壁の場合:擁壁高5m以下