住宅地盤相談室に寄せられたご相談内容 No.11
相談内容
マンションの購入を検討しております。 価格、交通、間取り等ほぼ条件通りで購入を決断しようとした時、航空地図を見て建物が建つ所が溜池で、また敷地内の他のところも水田であったことが判りました。 また、その用地を過ぎた所から急斜面の坂道となっており、坂を降りた先ではないものの急斜面がなだらかになった所にあります。
水田、低地は軟弱地盤とのことですが、加えて溜池の埋立地という立地の今回の物件については、やっと見つけた条件通りの物件とはいえ、やはり手を引く方が賢明なのでしょうか。 あるいは地盤補強工事次第ではよい物もあるのでしょうか。
売主にその物件の地盤補強工事について確認したいのですが、どういうことを聞き、どういう資料を見せてもらい、どこを確認したらよいでしょうか。
回答
- マンションであれば3階建て以上の鉄筋コンクリート造または重量鉄 骨造であろうと考えられますが、そのような重量構造物の場合、地盤 の補強をせずにそのまま基礎を接地させることはありません。
- 一般に、ボーリング・標準貫入試験という地盤調査を実施し、その結 果をもとに、支持杭を設計・施工しているのではないでしょうか。
- 支持杭を打設しているのであれば、建物は軟弱地盤の有無にかかわ らず沈下を回避できると思われます。
- 要点は、ボーリング・標準貫入試験のデータと支持杭についての解説 が聞けるかどうかです。
【 お願い 】
ご相談の事案に対する回答は、限られた情報によって推測される所見であることをご承知ください。
したがって、この回答を直接的に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。