回答 其の一

事実経過がよく呑みこめません。 もう少し詳しく説明をお願いします。

1. 「ガス流出」とは、ガス管に穴を開けたということなのでしょうか？
2. １ポイントの調査結果はどのような数値だったのでしょうか？
3. 調査地周辺は起伏がなく平坦なのでしょうか？
   隣地との高低差があれば、１ポイントの調査箇所の位置が低地側であるか高台側であるかによって、地層構成の推定の仕方が変わってきます。

• スウェーデン式サウンディング試験以上に精度の良い調査は、ボーリング・標準貫入試験になりますが、コストは２０万程度になります。（場所も４メートル四方のスペースが必要）現実的には、スウェーデン式サウンディング試験で追加調査するのが妥当ですが、「ガス流出」次第では調査ができません。
• スウェーデン式サウンディング試験はデータとして信頼できるのが１０メートル程度までです。貫入そのものは十数メートルは可能です。
• このような結果だけで、鋼管杭の設計をすることには疑問を感じます。

回答 其の二

• 調査地一帯は酒匂川流域の氾濫平野に該当する低地で、北方向の潮音寺あたりで丘陵が東から酒匂川方向に半島状にのびています。
• メタンガスが噴出したというのは尋常ではありません。
  ガスが噴出した深度が盛土の下であれば、生活ゴミまたは野菜などの腐敗物が埋まっている可能性があります。かつて作物の貯蔵用のムロがあったのかもしれません。
• 噴出深度が深い場合は、かつて湿地だった場所に自然堆積した腐植土からガスが発生している可能性があります。
  Ｑ．土が黒いことはどのように確認されたのでしょうか？
  Ｑ．メタンガスのようなものという感触は臭気からの判断なのでしょうか？
• 追加調査を行うとすれば、とりあえず溜まったガスがすでに抜けたであろうという前提で、その測定孔の周辺について、スウェーデン式サウンディング試験を１ｍ間隔で格子状に実施し、ガスの発生源をその広がりと深さについて特定します。
• 深さが人為的な何らかの埋設物である可能性が高ければ、それを除去するために掘削し、きれいな土で埋め戻します。
  ※腐植物からガスが発生し続ける恐れと、地下が空洞化することで地表が陥没するのを防ぐには、実際に異物を除去する方法が確実ではないかと考えられます。
  ※その上で、建物は鋼管杭で支持させます。
• 噴出深度が深いのであれば、土質を目視で確認することのできるボーリング・標準貫入試験を実施し、ガス発生の原因究明と鋼管杭の支持層確認を同時に判断する材料とします。
• 費用は、スウェーデン式サウンディング試験の場合、３ヶ所まで６万円、追加１ヶ所につき5,000円割り増しで、合計１０ヶ所（３＋７）として95,000円（税別）程度でしょうか。
  ※ボーリング・標準貫入試験は２０万円程度です。
  ※このくらいの費用をかければ、ハウスメーカーの方でバックホー（掘削用の重機）を使い、筋状に縦横に試験掘りをすることもできるでしょう。