千葉県は房総半島にほぼ重なり、関東平野の東部に位置する。
県主要部を含む県北一帯は下総台地とこれを囲む低地からなり、平坦面を主体とする地形構成となっている。一方、県南一帯は上総丘陵、安房丘陵が山々を連ねて山岳地を形成し 、複雑な地形面を構成している。
下総台地は、関東平野に属する他の台地-武蔵野台地や大宮台地など-と同じく、上位に富士山の火山灰を起源とする関東ローム層が分布している。
台地を囲む低地ではいずれも発達した沖積層が分布する。
内陸性の利根川低地では手賀沼・印旛沼などの湖沼周辺部を含め、腐植質に富む軟弱地盤地域がみられる。九十九里低地では長さ600kmにも及ぶ砂浜 の背後に砂丘列と後背湿地からなる幅7-11kmもの広大な海岸低地が形成されている。また東京湾岸低地では沿岸の砂丘から海生の砂が吹き上げられ、台地上を被覆し た二次堆積地形がみられる。
県南の山岳地域では谷の開析が著しく、分断された山塊もみられる。