特徴とQ&A
GEOERISの特徴
- 「地盤の軟弱診断」では、地盤の強度を簡易的に判断できます。
- 「土地の履歴調査」では、単なる土壌の分析だけではわからない、土壌汚染の原因を、過去に遡った土地の利用状況から土壌汚染の可能性がわかります。
- 「土壌の分析調査」では、地歴調査だけではわからない、実際の土壌のリスクがわかります。
- 土壌の分析は、簡易的な分析でなく、公定法によるもので、国で定める基準(含有量基準)との直接的な比較ができます。公定法なので、公的な証明書です。
- 一般的に調査費が高い概況調査よりも、リーズナブルな価格になっています。(概況調査は、1検体程度の敷地でおおよそ40万円以上)
- 「土地の履歴調査」には、宅地建物取引業者が媒介を行う場合の義務の一つである「土壌汚染対策法の指定区域であるか否かの確認」の項目の記載があります。
- 「土地の履歴調査」は、契約段階における売主が買主に告知する内容(「事実の告知」など)の一部として利用できます。
- 「土地の履歴調査」及び「土壌の分析調査」の結果で、土壌汚染の可能性が低ければ、買主の心理的嫌悪感(スティグマ:心理的な経済価値の減少)は解消されると思われます。
- 買主との契約時のプレゼン資料として、活用できると思われます。
Q&A
- Q.GEOERISで何がわかるか?
- A.GEOERISでは、『軟弱診断』、『土地の履歴調査』、『土壌の分析調査』を実施し、それぞれ、地盤の強度、土壌汚染の可能性、直接摂取のリスクを診断します。
- Q.『土地の履歴調査』で何がわかるか?
- A.『土地の履歴調査』は、登記簿や古地図の資料から推測する過去から現在までの土地の利用履歴の調査で、その結果、土壌汚染の可能性を推測します。つまり、過去に、工場があった場合、その工場から土壌汚染の可能性を推測するものです。
- Q.『土壌の分析調査』で何がわかるか?
- A.『土壌の分析調査』は、実際の土地の土壌の含有量分析を実施するものです。この分析方法は、土壌を直接摂取した際のリスクが評価できます。
- Q.『土地の履歴調査』と土壌の分析調査の違いは何か?
- A.『土地の履歴調査』では実際の土壌のリスクについてはわかりません。『土壌の分析調査』では、土壌汚染があった場合の原因(土地の履歴)がわかりません。GEOERISは、土壌汚染の可能性を診断し、今後の土地利用で、気になるところ(土壌が現れるところ、庭など)の直接摂取のリスクを診断するものです。ただし、2つの診断は同時に実施するため、『土壌の履歴調査』で汚染の可能性が高い所と『土壌の分析調査』の実施地点が重なるとは限りません。
- Q.『土壌の分析調査』の調査精度はどうか?
- A.GEOERISの『土壌の分析調査』は、土壌汚染対策法で定める特定有害物質のうち、直接摂取のリスクとして定められた、重金属9項目です。他社で実施しているような簡易分析と違い、国の基準である“含有量基準”との直接比較ができま す。もちろん、計量証明機関が実施するものなので、濃度計量証明書が添付されます。
- Q.土壌の分析調査』と概況調査の違いは?
- A.『土壌の分析調査』の目的は、おもに土の直接摂取のリスクを評価するものです。よって、地下水摂取のリスクで問題となる、揮発性有機化合物、重金属、農薬等については考慮されていません。これらについては、概況調査で評価する必要があります。なお、『土壌の分析調査』の対象とする面積は、500m2としています。これは、100m2あたり、土壌採取1箇所として、5地点の土壌を混合し、1試料の分析として扱うためです。このため、500m2を超える敷地や、土壌汚染の可能性が高い工場などの場合は、概況調査で評価する必要があります。
- Q.GEOERISの診断書の構成は?
- A.診断書の構成は、診断書(総括)及び別冊(総括に記載されていない、根拠や資料など)になっています。別冊には、閉鎖登記簿謄本、濃度計量証明書も添付されます。古地図については、著作権の問題等で残念ながら添付はできませんが、調査員が古地図を閲覧して、その結果をイラスト化したものとなります。
- Q.GEOERISでわからないことはなにか?
- A.軟弱診断では、地盤情報システム(GEODAS)からの診断であり、実際の土地の強度は、地盤調査の実施が必要となります。土地の履歴診断結果で、揮発性有機化合物による汚染の可能性がある場合、重金属や農薬類の地下水摂取のリスクについては、次段階の調査(概況調査:土壌汚染対策法のルールに従った調査)が必要となります。