品質・コンプライアンス
ジオテックの品質
住宅地盤の診断は、「狭小な敷地で実施する」あるいは「費用をかけられない」といった限られた条件の中で行なわなければなりません。
現地での調査は比較的単純な作業のため誰でも簡単に数値データを得ることができますが、その数値は絶対的なものではありません。ジオテックはその数値に潜む不同沈下リスクの可能性を探りながらも過剰な対策の提案にならないよう、創業以来いろいろな情報を収集し研究を続けてまいりました。
また、近年では戸建住宅以外に、一般建築・土木・公共工事も多数手掛けております。戸建住宅よりも要求レベルの高い調査・設計・工事を行ない、その知見を戸建住宅の地盤業務へフィードバックしています。
地盤業者を「品質」で選ぶ際の参考にしていただければ幸いです。
1.地質調査業登録(質28)第1621号
住宅地盤調査を行なうに当たって地質調査業の登録は必要ありませんが、当社は公共工事も受注できる体制を持ちながら住宅地盤の業務も行なっています。登録や更新には技術士資格の「技術管理者」および地質調査技士資格の「現場管理者」が必要です。
2.地盤の技術者集団
- 国家資格
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技術士:1名
建築士:3名
土木施工管理技士:10名
土壌汚染調査技術管理者:2名
環境計量士:1名
公害防止管理者:1名
宅地建物取引士:1名 - 民間資格
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地質調査技士:5名
地盤品質判定士/判定士補:4名
住宅地盤主任技士/技士:31名
土壌環境監理士:1名
3.品質ISO9001認証取得 (2018年8月 2015年版へ移行)
2000年9月、国際的な品質管理システムの規格であるISO9001(住宅地盤事業本部)の認証を取得しました。一番効果的と思われるのは、地盤調査および地盤補強工事設計・施工のアニュアルが充実したことです。これにより、社員・業者への教育が徹底できるようになり、マニュアルの改訂に伴ってさらに技術品質の向上が図れるようになりました。
4.特許取得
- 地盤の設計地耐力算定システムおよび地盤の設計地耐力算定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体 第3136315号
- 土留擁壁 第3107716号 (底版の入らない自立式擁壁。商品名:ジオバットレス)
- 掘削装置のスイベル回転防止装置 第3028386号 (地盤改良機用スイベル)
- コア採取装置 第3010472号 (ビニールチューブを用いた土壌採取チューブ)
5.住宅地盤情報提供システム GEODAS(ジオダス)
地盤診断の精度を高めるため住宅地盤データベースを構築しました。このシステムでは、住所を入力するだけで地形のわかる地図(土地条件図)が表示され、過去に行なわれた近隣の地盤データが検索できます。現在首都圏約50000件のデータが登録され、インターネット経由で公開されています。
6.工法開発
弊社では、セメント系固化材を用いた柱状地盤改良工法「クロスウィングコラム工法」、鋼管を用いた杭状地盤補強工法「ETP-G工法」、「∑-i工法」の性能証明を取得しています。また、他の大臣認定工法、性能証明工法についても、開発時の技術協力を行ないました。
工法を開発する過程でトライ&エラーを繰り返し得られた知見を、実際の設計・施工を行なう際にも参考としています。
7.不同沈下事故の経験
“住宅の不同沈下事故ゼロ”を目指す当社も、過去28年間で約35,000件の地盤補強工事のうち8件の不同沈下事故を起こし、合計数千万円の損害賠償責任を負いました。
この経験は、どういう条件の下に事故は発生するのかという再発防止のための教訓を知らせてくれました。また同時に、自らの瑕疵による事故が経営に与える影響とはどういうものかを強烈に思い知らさせてくれました。
「住宅地盤の評価に絶対的なものが無い以上不同沈下事故は発生する。」とは言われるものの、当社は二度と繰り返したくないこの経験を戒めに、技術品質重視の経営姿勢を守っています。
8.全国で対応可能
当社の技術品質を全国で展開するため、ジオテック住宅地盤FCネットワークを築いています。2017年6月現在全国16都府県で14社が、「住宅地盤に安心と安全を」を理念として業務を実施しております。