土壌汚染調査(詳細調査・フェイズ3)(重金属、農薬類の場合)

表層土壌汚染で重金属や農薬類が指定基準値を超えた場合の調査について

土壌汚染調査(概況調査・フェイズ2)で土壌汚染のリスクがあると評価された場合の調査です。

以下の3つの調査を実施し、土壌汚染の有無、地下水汚染の有無を確認します。

  1. 表層土壌調査(個別分析・追加調査)
  2. ボーリング調査
  3. 地下水調査

詳細調査の流れ

例えば、概況調査において、No.1およびNo.2~No.6の5地点混合試料で鉛が含有量基準値を調査していた場合を考えます。

表層土壌調査(個別分析・追加調査)

目的
土壌汚染の平面分布を単位区画で特定する
地点
個別分析
地点混合分析をした場所
追加分析
調査を行っていない単位区画
方法
表層土壌調査
分析
概況調査の基準値超過物質
  • No.2~No.6の個別分析と、概況調査で調査をしていないNo.7、No.8で追加調査を行う。
  • その結果、No.3で基準値を超過した。
  • この場合、個別分析で基準値を超過したNo.1およびNo.3の単位区画が土壌汚染の範囲となります。

ボーリング調査

目的
土壌汚染の深度方向の分布範囲を確認
地点
個別分析・追加調査で基準値を超過した単位区画
方法
5mのボーリング
分析
概況調査の基準値超過物質
  • No.1、No.3の単位区画で5mのボーリングを行う。
  • その結果、No.3で基準値を超過した。
  • この場合、個別分析で基準値を超過したNo.1およびNo.3の単位区画が土壌汚染の範囲となります。

地下水調査

目的
調査地や近隣での地下水の摂取がある場合など、地下水汚染の有無を確認する。
地下水調査結果例
分析項目 分析値 地下水環境基準
不検出 0.01mg/L
  • 全ての物質で基準値を満たしていれば、地下水汚染は認められないと評価する。